眠気にとらわれ、気がついたときは外は薄明るくなっていました。
目を覚ますと横に彼女がいます。
こちらにまなざしを送っています。
(私)「ごめんなさい。」
開口一番は、彼女をもてあそんだことを謝ります。
(相手)「私も大人だから大丈夫ですよ。」
(私)「でも、よわせてこうしてしまったわけで」
(相手)「そこまで私も馬鹿じゃないですよ。その気があったから誘っただけ。それに応えてくれただけ。」
はっきりいって困惑でしかありません。そんなはずないと思うのですが彼女の強がりでしょうね。
でも私もとまりません。
彼女を再び、女神へと返信させようとします。彼女も拒みません。
外が薄ら青いものの、やはり天気は雨。昨日とは比較にならない小康状態も雨です。
二人を象徴しているかのようです。
私は幾度となく腰を押しやり彼女の顔が変わるのを見守ります。
(私)「中に出してもいい?」
(相手)「絶対にだめ」
次の瞬間彼女の目に涙がありました。
やっぱりインモラルなセックス、リスクを考えれば後悔があって当然ですよね。
私も中に吐き出してはいないつもりですが、それでもリスクがゼロではありませんし。
酔いがさめ、さらに私の過度な要求が彼女を現実に引き戻してしまったようです。
それでも彼女はセックス自体を拒絶せずただおとなしく女神を演じています。
そのまま彼女の上で体をゆすらせ、再びおなかの上に吐き出しました。
果てた私を見つめながら、彼女は「ありがとう」とだけいいました。
何か寂しげです。
私を置いてユニットバスに向かいました。私は追いかけることができませんでした。
1枚しかない湿ったバスタオルを体に巻いて出てきた彼女は少し悪魔でした。
(相手)「ごめんなさい。こういうことが初めてのことなので、動転しています」
(相手)「無理なら自分で責任を取りますけれど、連絡先を教えてもらえませんか。」
当然私はためらいます。否認失敗のときの責任ということでしょうから。
だけれど運が悪かった。食事をしたときに会社名を話していました。
(相手)「名刺いただけますか?」
私も動転気味で、この状況では渡さない以外の方法も思いつかず、渡すことになりました。
しかし間抜けですよね。