「そうですよね?途中で撮影だって気がついちゃって。私、いいリアクションできてました?」
ちなみにその女優は男たちにビンタまでされている。さっきまで頬を赤くして、泣きじゃくりながら“犯され”ていたのだ。それにもかかわらず、カメラが止まったとたん、撮影前のほがらかな笑顔に変わっている。ビンタすらも「もっと強く叩いても大丈夫だったのに」と言いのけた。
以上の例は極端ではあるが、どこの撮影現場でも変わらないことがある。それは撮影者(監督やメーカー)が、女優たちを崇拝している点だ。「この女優ならきっとデキる」「少しキツイけど、がんばってくれる」という信頼感を抱いている。その信頼感を築くために撮影前の面接があるのだ。
新米監督などは、その信頼感を見誤って、女優をブチギレさせたりする例もあるが、最近はほとんど見かけない。80年代の黎明期には女優のNG事項をどうやって口説き落とすかが監督のテーマだったが、近年のAV撮影においては、女優がダダをこねることは少なくなってきた。