オトコなら、多くの人が一度はお世話になったことがあるアダルトビデオ(AV)。
かつて“洋モノ”がもてはやされた時代もあったが、いまや日本のAVは世界的にも大人気だという。
なぜ日本のAVはここまで進化したのか? 海外のAV事情にも詳しいAV評論家の大坪ケムタさんに聞いてみた。
「考えられるのは、モザイクがあるかないか。日本では局部にモザイクがかかっていないと違法ですが、欧米では何の問題もありません。これが、作品の傾向に影響している。日本はモザイクのおかげで肝心なモノが見せられないので、それ以外の部分で見せ方を工夫しなければいけません。
それが、企画モノなど多様なジャンルが生まれ、独自に進化してきた理由のひとつだと思われます。一方で、欧米は肝心なモノを映せるわけですから、余計な工夫は必要ない。そのため、日本の企画モノのような多種多様さはなく、オーソドックスに男女のカラミを映している作品がほとんどです」