軽い吐息をたてている美月ちゃんの可愛い唇に・・・と一瞬思ったのですが、(イカンイカン。寝込みを襲うような姑息な事をしちゃイカン。)と思いとどまり、そのままシートベルトを装着させ、車を発進させました。
間もなく府中というところで美月ちゃんが目を醒ましました。
話を聞くと、仕事が休みだった美月ちゃんは6時から飲んでいたとの事。
「そりゃ、ヘベレケにもなるって」
まだボーっとしているようでしたが、なんとか案内をさせて美月ちゃんの家に到着しました。
私「へ~、結構立派なマンションに住んでいるんだね。」
美月「姉と二人暮らしなの。家賃を折半しているから・・・。」
そのまま車内で5分ぐらい話をしたでしょうか。
美月ちゃんはまだ酔っているようで、話は支離滅裂でした。
でも陽気にケラケラ笑う美月ちゃんの笑顔がやけに眩しい。
(まぁ、勤め先も変わってしまうし、もう会えないんだろうな)など考えていると、美月ちゃんが「今晩はこんなに遠くまで送ってくれて、本当にありがとう。○○君もお仕事頑張ってね。」といいながら、シートベルトを外し始めました。
「あ・・・どういたしまして。美月ちゃんも仕事頑張りなよ。何か嫌な事でもあったら、電話でもちょうだい。」私はそういいながら、名刺の裏に携帯電話の番号を書いて、美月ちゃんに手渡しました。
「ありがとう・・・」そう言って、美月ちゃんは名刺を受け取り、じっとその名刺に目を落としています。
「・・・・・・・・・」
無言になる美月ちゃん。(ん?気持ちでも悪くなったのかな?)と思いながら、私は美月ちゃんの横顔を見つめていました。すると小さい声で「どうしようかな・・・」と美月ちゃんが呟きました。
「ん?」と言いながら、私が美月ちゃんの顔を覗き込もうとしたその時、「ガバッ」と美月ちゃんはこちらに向き返り、刹那、私の首に腕をまわしたかと思うと、私の唇にいきなりキスしてきたのです!!!!
もう、その時は心臓バクバク、恐らく心拍数も160を一気に超えてしまったことでしょう。
いきなりの事だったので、思わず体が固まってしまいました。
美月ちゃんは私の口から唇を離すと、私の目を見つめながら、
「私、○○君が好き!ずっと好きだったの!でも、もう会えないかもしれないと思ったから・・・」
いくらヘタレと言え、女性に、それも好きな女性にキスされたとなれば、行くしかありません。私の中で、何かがはじけました。
「ごめん。本当なら、俺が言わなければいけない事を言わせちゃって・・・」
私は瞬時に助手席のシートを倒し、美月ちゃんのしなやかな体を抱き返えすと、美月ちゃんの唇にキスをしました。
舌を差し入れると、美月ちゃんはすんなり受け入れてくれました。そのままキスをしながら、私はサマーニットの上から美月ちゃんの乳房をブラジャーの上から揉みはじめました。
「ん・・・、あっ・・・、ここじゃダメ・・・」
その通り。ここはマンションの駐車場。いくらなんでも近所の方に見られる可能性が高すぎます。
深夜とはいえ、目撃されてうら若い二人姉妹に変な噂が立つことを避けなければなりません。