「じゃあほら貸してよ」
女の子はスマホを受け取ると手慣れた感じで互いのアドレスを交換しました。
「リサちゃんっていうのか」
アドレスの名前を見ていうと
「リサでいいし」
ちゃん付けはちょっと恥ずかしそうでした。
その日からリサとの付き合いが始まりました。
とは言ってもジョギングの途中であのベンチで待ち合わせして1時間程の会話を交わし、それ以外ではLINEを使ってたわいもない世間話を交わす程度でした。
そんな関係がひと月位続いたある日、いつもの様にベンチで会話していると
「ねえ、今からあんたの家行っていい?」
「ええっ」
「あんたの家どんなのか見たいんだけど」
「いや、でも家の人とか大丈夫なのか?」
18時を回っているので今からだと家につく頃に完全に日が沈んでしまいます。
「うち母子家庭だしママ夜勤だから明日の朝まで帰ってこないし」
「・・・じゃあ行く?」
「うん」
そんな感じでリサを自宅アパートに招くことになりました。
「意外と綺麗じゃん」
部屋の中を見回してリサが言います。
「まあそれなりにね」
「ね、キスしないの?」
「えっ!」
「付き合ってるんだから、普通ここまで来たら手出すでしょ」
「ええっいや、それはどうかと・・・」
付き合ってる、なんとなくこれはそうなのかなとは思ってはいましたが互いの年の差もあってなかなか踏み込めないでいた所に彼女はあっさりと踏み込んできました。
「あんた草食系?」
「いや、そういうわけでもないんだけど」
「じゃあキスしてよ、キスしよ」
「うん」
目を閉じる彼女の顔に自分の顔を近づけてキスをしました。
彼女からは年頃の女の子らしい良い香りがしました。
「おなかに当たってんだけど」
抱き合ってキスしていると男の性で固くなってしまいました。
「ごめん」
「別に、男ってそういうもんなんでしょ」
リサはそういうとズボンの布越しに固くなったふくらみに手を触れてきました。