おれは都内のとある会社務め。
ある日、関西に本社のある会社の担当が新しい担当になる女の子連れてきた。
「このたび大阪本社から参りました長澤(仮名)と申します。よろしくお願いします」
引き継ぎはつつがなく行われたが、なんか見たことあるな?と頭に引っかかった。
で、家のPCでとあるHPを見たとき疑問が解消した。(この子じゃん)
それはおれがたまに利用する交際クラブのHPだった。あまり修正の入っていない写真は長澤さんにそっくり。
当日。元担当も一緒にきやがったが、お前にはすでに用はない。
まあ、気を利かせたのか1軒目で彼は帰った。
「軽くもう1盃飲みませんか?銀座でいいバーを知ってるんですよ」
「関西から来たばかりで東京のことはよくわかりません。色々連れて行ってもらえるとうれしいな」
みたいな文章も裏付けている感じだ。
思い切って指名してみるのがおもしろいか?いやいやそれだと指名料がかかっちまう。
会社のアドレスしか知らないのが、それを使うのはちょいまずい。ということで長澤さんに一席設けてもらうことにした。
「えー、銀座のバーですか?行きたいですー」
で、場替え。長澤さんはちょっと酔っててさりげなくボディータッチなぞしてくる。
これ、秘密しってるよ?なんて話しなくても落とせるんじゃね?って感じだった。
でバーでしばし歓談。カウンターの下で軽く太ももに手をのせたりしてみるがあまりいやがらない。(これはまずいける)と確信。
しかし、以前女関係で大分まずいことになったことのあるおれはちょっと待てをかけた。
まあ、そういうことがあったから割り切った交際クラブ使ってるのだが。
バーテンダーさんがカウンターの反対側で歓談してるすきに勝負をかける。
「銀座ってきたことある?」
「少しはありますよ」
「交際クラブとか?」
ぎょっとした顔でおれを見る長澤さん。そう、入会してる交際クラブの事務所は銀座の片隅にあったのだ。
「おれ、HP見ちゃったんだよね」
「………」顔を伏せる長澤さん
「ああいうの、会社とかにばれちゃちょっとまずいよね?」
「………」
「あ、でも大丈夫だよ。誰かに話す気はないし」
探るような目でこちらを見る長澤さん
「どうしてああいうとこに登録してみたの?」
話を聞くと最近の不況でボーナス、諸手当がカットされ大分苦しくなるvで、東京に転勤になったのを機にバイトを探して交際クラブに行き当たったと。