キスはコーヒーの味がした。
俺「少し休んでいきましょう。」
彩「うん。」
ホテルは頭に入っている、車を飛ばす、レミオロメンのCDが流れる車内、言葉はない、でも手は貝殻つなぎしていた。
駐車場に車を滑り込ませる、部屋に入った俺は彩さんを抱きしめ、お互い舌をからめ合うような濃厚なキス、彩さんの口から吐息が漏れる。
ベットに少し強引に押し倒す、耳元で「好きだよ」と囁く、何度もうなずく
彩さん、耳に舌を這わせると彩さんの喘ぎ声が大きくなる。
服を脱がすとベージュの地味なブラに包まれたFカップのオッパイ、存在感がスゴイ。
妊娠線は目立つけど、十分にくびれたウエストもそそる。
スカートを脱がして次はストッキング・・・と思った時にすすり泣く声が聞こえてきた・・・彩さんが泣いてる。
彩「ごめん、私ダメな女だよね。」
え~そこでそうきますか・・・
旦那のこと、両親のこと、そしてなにより子供のことを思ったら自分が情けなくなったと。
このギンギンのペ○スはどうしたらよろしいんでしょうか?
思わず「じゃあ口でして!それでもだめなら手で抜いて!」と言いそうになりましたが、そこはぐっと堪えて一言「ごめん、俺が悪かったんです。」
そう俺はヘタレです。
泣きやむまで彩さんを抱きしめた後、ホテルを出て家の近くまで送った。
その後俺は夜釣りになんか行くわけもなく、ピンサロでにしおかすみこを指名して抜いてもらった後・・・泣いた。
翌日、俺はどうメールしてイイのかわからず(会社でバレたら・・・)
(どうせバレるなら一発やっとけば・・・)とか考えて悶々。
月曜日、寝不足のまま出社して憂鬱な気持ちのまま外回りに出ると、彩さんからメールで(一昨日はすみませんでした。)
喫茶店に入って深呼吸、真意がわからなかったので無難に返信することに。
俺(いや、彩さんは悪くないです。気持ちを抑えられなかった俺が悪いんです。)
彩(お話したいことがあるので、水曜日の夕方に時間もらえますか?)
ノルマはそのまま、水曜日に早く帰して残業させないという会社の方針が出されていたので(5時半までには仕事を片付けるから、喫茶店で待っておいてください。)とメールで伝えた。
「土曜日のことはなかったことにしてください。」って言われるんだろうなと思いつつ、もしかして旦那が出てきて「ゴルア!」なんて展開を頭に描きながら2日過ごす。
水曜日、仕事を片付けて喫茶店に行くと彩さんは一人。
旦那らしき男はいないのを確認しつつ・・・
俺「待った?」
彩「時間作ってもらってごめんなさい。」
俺「いや、先日は彩さんの気持ち考えてなかったこと反省しています。」
彩「いえ、私が謝らないといけないの。」
そこで彩さんが俺に話してくれたこと。
結婚当初、子供ができなかったら姑にいびられ、苦しい不妊治療の末に子供を授かったらもう女として見られない。
それでも家庭を、子供を大事にしてきたのに旦那はリストラ後にプータロー、募るストレス、ポッカリ空いた穴を埋める存在が俺だった。
旦那、親、そしてなにより子供を裏切ろうとしている自分が情けなくてあの時は涙したけど、今の自分にとって俺が唯一と言ってもいい支え、ホテルまで行ったのに抱かなかった俺のやさしさを改めて感じてた。