動いてもいいよ、って都に、無理すんなよ?って返してから、ゆっくり動く。
例によって泣きそうな声を出す都、気持ちいいのか痛いのか、ちょっと不安になりながら動く。
なんか今思うと落ち着けよってくらいあちこち触りながらでした。少しでもほぐれればって。
少し強引な感じのセックスも嫌いじゃないけど、都にはできなかった。
大丈夫?って聞くと、気持ちいい…って掠れた声で答える。
よほど不安げな顔でもしてたのかね、笑って俺を抱き寄せて耳元で、好きなように動いていいよって。
今日何度目かのスイッチが入って、深く強く突く。声が大きくなる。舌を絡める。
小さな体を抱えあげて、座位の体勢に。
ここぞとキスしまくる。首に手を回して都も応えてくれる。強く動かなくても超気持ちいい。
しばらくそうしてるといたずらっぽい表情で肩をとーんと押され、俺だけ後ろに倒れこむ。
膝を立てたりとかはしなかったけど、前後にゆっくり腰を動かす都。
乳首に舌を這わせながら、気持ちいい?って聞く都。
どの都も好きだ。
正常位に戻して、もう何度目だよってくらいの長ーいキス。
もう遠慮せずに深く強く突くと、枕を掴んで喘ぐ都。
恥ずかしがってあまり目を合わせようとしなかった都が、今はしっかりと俺の目を見てくれてる。
なんかもうたまらなくなって、気がついたら口走ってた。
好きだって。
「別の頭に血が上った男の甘い言葉ほど信用できないものはない」
昔酒の席でそう派手に管を巻いてた俺の女友達が聞いてたら、恐らく激怒するであろう気軽さで都は、あたしも好きだよって、そう返した。
一緒にいた時間の間に俺に見せてくれた中で、知る限りで俺がいちばん好きな表情で。
いよいよもって脳みそまで沸騰してしまった俺は、今日一の優しさでキスをした。
顔を離したらまた動く。頭を包むように都を抱きかかえ、都の両手は俺の首に回されてる。
はっきりとラストスパートとわかる強さで突き立て、都も俺の耳元で抑えきれずに声を上げる。
そのままゴムの中に大量に射精し、汗だくで動けない俺の頭を都はしばらく撫でてくれた。
その時の彼女が今は毎朝俺のために味噌汁を作ってくれてますとか、きれいな顔してるだろ。死んでr(ry みたいなよくあるオチはありません。
が、わりと終始散々だった本厄の一年の最後の最後にあった、「終わり良ければ全て良し」の象徴みたいな存在だった都と出会った日のことは忘れられません。
今でも毎年あちこち音楽フェスには行っています。
結構ね、一人で来てるかわいい子って多いんだけど、あんまり見てると目敏く怒られます。
にこにこした顔はもちろん、そうやってむくれる表情も大好きです。