■女性としての「意識」
電車内で大股開きで座ったり、がに股でどしどしと音を立てて歩いたりする女性は、女性らしさからかけ離れている。立ち振る舞いも女性としての「意識」に含まれるのだ。大島さんは女性になりきる意識も重要視している。
以前、筆者もとある「男の娘」の方とお酒を飲む機会があったのだが、その方が荷物を持ってトイレに立ったことには脱帽した。おそらく、トイレで化粧直しをしていたのであろう。
すっかり女としての意識を忘れてしまっていた筆者は、トイレで鏡を見た際、化粧崩れしていることに気付いても、「指やティッシュでちょっと押さえればいいや」程度にしか思っていなかった。普段、女性がどれだけ女性としての「意識」を意識していないかを気付かせてくれる一件であった。大島さんも、元は男性だからこそ気付ける女性としての「意識」のお手本を見せてくれているのである。